脳血管性認知症の症状

再発のたびに、言語障害や認知機能の低下が進む

脳血管性認知症では、認知機能の低下によるさまざまな症状が現れます。 例えば、衣類の着方がわからなくなるなどの「失行」や、料理の手順がわからなくなったり、 タイマーやリモコンがうまく使えなくなるなどの「遂行機能障害」が現れることがあります。 また、「物事に無頓着になる」「注意散漫になる」「居眠りが多くなる」「何事にもやる気がなくなる」などの症状も、 脳血管性認知症ではよく現れます。
脳血管性認知症に特徴的な症状としては、「夜中に大騒ぎする」「うつ症状がある」「痛みや痺れなど身体的な症状を訴える」 「感情が抑えられず突然泣いたり笑ったりする」「早期から歩行障害や尿失禁が現れる」などがあります。 ”要領は悪くなったが記憶には問題はない”というように、機能によって、 はっきりと障害されたものとそうでないものが混在するのも、脳血管性認知症の特徴です。

症状の現れ方にも特徴があります。アルツハイマー病のようにいつの間にか発病し、徐々に進行していくのではなく、 脳卒中の発作がきっかけとなって、突然発症します。「片側の手足の麻痺(片麻痺)」「言語障害」などの脳卒中の症状が現れ、それが落ち着いてから認知機能が低下する場合と、 麻痺などの症状がなく、最初から認知機能が低下する場合があります。 症状は、脳卒中の再発に合わせて段階的に進むのが典型的です。 したがって、脳血管性認知症は、脳卒中の再発を防ぐことで、進行を食い止めることができるといえます。