レビー小体型認知症の治療薬

レビー小体型認知症の治療では、アルツハイマー病の治療に用いられる「塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)」や パーキンソン病の治療薬である「L−ドーパ」や「ドーパミンアゴニスト」、さらに「漢方薬(抑肝散)」「抗精神病薬」などの薬で、 認知症の症状、精神症状、行動異常、パーキンソン症状の改善を目指します。 薬物療法では、まず塩酸ドネペジルを使い、それで十分な効果が得られないときに漢方薬や抗精神病薬を加えるというように、薬を段階的に使用します。


レビー小体型認知症の薬

▼塩酸ドネペジル(アリセプト)
認知症では、脳内の神経伝達物質である「アセチルコリン」が大幅に減少します。 塩酸ドネペジルは、アセチルコリンを分解する酵素の働きを抑え、脳内のアセチルコリンを増やします。 主に、アルツハイマー型認知症の治療に使われますが、レビー小体型認知症にも効果があります。 主な副作用として「吐き気、食欲不振」があります。

▼漢方薬(抑肝散)
幻視などの精神症状を改善します。

▼抗精神病薬
比較的副作用の少ない、「非定型抗精神病薬」(クエチアビン、ペロスピロン、リスペリドン、 オランザピン) が少量使われます。幻視などの改善に効果がありますが、使用には細心の注意が必要です。

薬物療法では、まず塩酸ドネペジルを使い、それで十分な効果が得られないときに 漢方薬や抗精神病薬を加えるというように、薬を段階的に使用します。
なお、現在(2007年)、ここにあげた薬はいずれも、レビー小体型認知症の治療に用いる場合は健康保険が適用されません。


薬の過剰反応に注意

レビー小体型認知症は、少量の薬にも敏感に反応するという特徴があります。 そのため、症状が著しく改善することもあれば、効きすぎてかえって悪化することもあります。 特に、抗精神病薬は、適切に投与されないと、精神症状や身体症状が悪化してしまうといわれています。 薬を使う場合は、患者の状態に注意が必要です。 また、お年寄りは他の病気で数多くの薬を服用していることがあり、その影響も十分に考慮しなければなりません。